里帰り出産と産後クライシス

里帰り出産と産後クライシス

産前産後の心と体を心地よく!
長岡の産後セルフケアインストラクター内山麻理子です。

里帰り出産と産後クライシス。もっと詳しく書くと、一人目里帰り出産、二人目産後クライシスなんです。けど、これだと子どもが原因みたいになっちゃって嫌だなと思って、すっきりと「里帰り出産と産後クライシス」にしました。中身は全然すっきりしない内容なのだけど。でも、このタイトルだけで心当たりある方少なくないと思います。なぜなら、教室でもよく聞く話だからです。

さて、これは私の話です。
一人目は里帰り出産し、二人目に夫婦で産後を迎えた私は産後クライシスを経験します。ただ、里帰り出産をするとこうなる!里帰り反対!というわけではなくって、

  • 里帰り出産にはメリットだけでなく、デメリットがある。
  • 夫婦二人だけで産後を乗り切るのはやめとけ!!

それを言いたい!今再び声を大にして言いたい。それだけです。

 

里帰り出産の誤算

初めての出産は特にどうしたいというのがありませんでした。ただ、初めてのことだし近くに頼れる人はいないし、実家の母も帰って来いって言うし、夫も仕事が忙しそうだし、こっち(当時は東京在住)で産むのも不安だから里帰り出産にしよう。そんなノリで決めました。産んでからも2〜3ヶ月ほど実家に居ようかな〜くらいの気持ちでした。

でも、実際は産後1ヶ月と数日で、自宅に戻りました。

母は「あと2ヶ月くらいいたらいいのに」と言いましたが、私はちょっとした危機感を持っていたので、長男の1ヶ月健診を終えたらすぐに戻ることにしました。

危機感というのは、里帰りしてからの夫とのズレみたいなもの。出産や赤ちゃんに対しての意識の違い。
出産前は休日にやってくる夫と喧嘩することが増えて、イライラすることが多くなりました。産後は産後で、実家とはいえどお世話になっていると思うと気を使います。それでも夫が来れば助かる!!と思っていたのですが、実家では夫はまるっきりお客さん扱いで、休めるどころか私と赤ちゃんが放って置かれる状態。夫は仕事で疲れている様子であまり当てにならず、このままではまずいと思い、早々に帰宅することを決めました。

二人目は二人で!

そんな経験もあって、二人目の出産は里帰りせずに夫婦二人で乗り切ることにしました。二人目だし、長男の保育園もある。なんとかなるだろうと。でも、甘かった・・・。

もちろん、妊娠中に準備できることはしました。長男の寝かしつけ。帰宅してから布団に入るまでは、夫が長男を主に見るようにして、私がいなくても生活できる状態にしました。また、簡単な食事を作るなどもはじめました。

妊娠中はそれでよかった。でもいざ出産し産後が始まると、頭で考えるほど現実は甘くなかったのです。産後1ヶ月は産褥期なので、私はほとんど動きません。なのでその間、夫が仕事をしながら家事を全てやります。加えて長男の保育園送迎。家事と一口に言っても、洗濯、買い物、食事お風呂掃除、ゴミ出しなどなど。売ることはエンドレスです。

最初は張り切っていたものの、夫は日に日に疲れが溜まっていき、気がつけば顔色も悪く口数は減り、長男にも厳しくなりイライラしている時間が長くなっていました。

そして、二人の会話はなくなり、産後クライシスを迎えました。

 

なんでこうなるの?

一人目の産後はこんなことはなかったのに、なぜ二人目はこんなことになるの?一人目の時はそれなりに協力してできていたのはずなのにと。

考えてみれば、一人目は里帰りだったので退院してからの本当に大変なところを共有できていなかったということや、二人目の時は上の子がいるということを想像できていなかったんですよね。

里帰り出産の場合、夫は単純に、出産直後の実態を知る機会がないのです。例えば産後の妻が1ヶ月間ほとんど寝て過ごすということが生活にどう影響が出るのかとか、新生児は細切れの睡眠(個人差はあれど)で妻はほとんど眠れないとか。また妻が精神的に不安定になりやすいことを知っていても具体的にどうなるか?までは想像できないですよね。

里帰り期間が長ければ長いほど、産後の大変さは見えにくくなります。産後3ヶ月くらいになると授乳や睡眠のリズムが安定してきます。母と子のペースも落ち着いている状態で帰宅すれば、夫にとってはその少し落ち着いた状態が「知っている産後」ですし、妻の方もそれが標準と思い、二人目は大丈夫と思えてしまう。そんな落とし穴があったのですね。

どうしたらいいの?

先ほども言いましたが、里帰り出産が悪いわけではないのです。絶対に産後クライシスになると言うことでもありません。まずは、夫婦で産後の生活について具体的に話すことです。産後の女性の体や精神状態がどうなるのか、なぜ1ヶ月間休まなくてはならないのかまで具体的に話す。妻は、一人目の時はこうだった、私はこれができないからこうしてほしいと具体的に伝えることも忘れずに。

その上で赤ちゃんのお世話をしながら、掃除、洗濯、買い物、食事を作るという生活を考える。その毎日はずっと続きます。二人目、三人目ともなると上の子の面倒を見ながらです。出産は2回目でも、上の子がいる出産・産後は初めてです。それをどこまで具体的に想像、共有し相談できるか?そこが鍵です。その上で事前にシュミレーションをすることをお勧めします。

実際にやってみれば、どこまで夫婦でできるか、どこからアウトソーシングが必要かが見えてきます。夫婦二人で、産後を乗り切るのは、体力的にも精神的にもかなり堪えます。例え乗り切れたとしても、それはきっと誰かが無理と我慢をしてしまう結果に。その無理と我慢が産後クライシスを招いてしまう大きな原因だと思うので。

自戒を込めて、もう一度。

  • 里帰り出産にはメリットだけでなく、デメリットがある。
  • 夫婦二人だけで産後を乗り切るのはやめとけ!!

やめとけ!!に、すっごく力が入ってます( ^ω^ )

出産て、赤ちゃんがやってくるだけでなくって、夫婦二人が知恵と工夫を持ち寄って、どうやって新生活をスタートできるのかを考えることだと思うのです。

この記事を書いた人

内山 麻理子
内山 麻理子
マドレボニータ認定 産後セルフケアインストラクター
1974年、新潟県小千谷市生まれ。夫・長男・次男の4人家族。
自分の生き方を問われた第1子、体力の低下と夫婦関係に悩んだ第2子の出産を通して、産後のボディケア&フィットネス教室に参加。生き方が180度変わった自身の経験から、産後にこそケアが必要と実感。2011年、マドレボニータ認定 産後セルフケアインストラクターになり、東京で産後のボディケア&フィットネス教室を多数開催。2013年より新潟県長岡市に転居し、産後ケアの拡大を決意して活動中。社会福祉主事任用資格保持。
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